やり直しましたパイピング入りBuddy Seat
中はウレタンとかスポンジではなく馬の毛です。
今回はこの馬の毛を再利用しての張替えという事だったのですが
最も苦戦したのがこの点でして。
70年以上も前のモノですから当然、凹んでいる箇所や痩せてしまっていたりするのですが
その下の鉄は勿論、痩せたりする事は無いので必然的に形は合わなくなってしまいます・・・
歪な形に合わせて型を取れば当然そのまま歪になりますので
ある程度は修復というか修正したいのですが中々厳しく。
というのも馬の毛の上に綿?のカバーが被せてあり経年で同化してしまっています。
剥き出しであればそのまま馬毛に近い物質を足してと思ったのですが
綺麗に剥がす自信もなく断念・・・
仕方なく外周を最低限の修正で型を出してからの縫い上げ、仕上げとなりました。
これ以上の仕上がりは新品のウレタンを使用しないと不可能ですので
ご希望であればウレタンで張り直しますと、この状態で一度確認していただきました。
この年代のシートが着く旧い年式の車体に乗られているお客様ですので
新品のようにパリっとしているモノは望まれていないといないという事で・・
このまま納品となりました。